彦根の「氷茶屋 百笑」で人気のかき氷をいただきました
昨年7月に展開した「滋賀の酒・ミーツ・和菓子」特集の好評を受け、今回は県内で作られたクラフトビールとチョコレート菓子のペアリングを探ってみました。さて、気になる相性は…?
ペアリング劇場、開演します
この数年で随分浸透した感のあるクラフトビール。
しっかり冷やすより、ややぬるめでいただくほうがおいしいものや、柑橘系などフルーツの香りが感じられるものなど―。寒い季節にも、スイーツのお供にも、バッチリいけるのが魅力です。
というわけで、編集部が選んだ3種類のチョコレート菓子を持って、滋賀県内のブルワリー(醸造所)を訪ねてきました。
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01
カカオ分は74%。抑えた甘さとフルーティーな香りが印象的! 通常、カカオ豆収穫後チョコレートになるまでには1年ほどかかるそうですが、このチョコは収穫後60日以内で製造され、それがこのフレッシュな風味の秘密なのだとか。上にレモンピールとカカオニブをあしらったマンディアン。1個281円。
ザ・スマイル・チョコレート
大津市浜町9-25、TEL.077(599)4852。午前11時~午後7時、水曜休。https://thesmilechoco.shop-pro.jp/ -
02
ロッシェとは、フランス語で「岩」。ゴツゴツの見た目・ザクザクした歯ごたえと、チョコレートの繊細な口溶けのギャップがたまりません!「岩」の正体は、カリカリにして砕いたクレープ生地と滋賀県産コシヒカリの玄米を蒸した後香ばしく炒ったパフ。玄米の心地よいほろ苦さがアクセントに。10個入り777円。
コンディトライアキヤマ
草津市野村2-11-23、TEL.077(567)2208。午前10時~午後6時30分、水曜ほか不定休。http://kusatsu-akiyama.com/ -
03
直径約15cmの円形にダークチェリーとピスタチオがあしらわれた、華やかなルックス。「ハレの日のブラウニー」という印象で、贈り物にぴったりです。しっとり、なめらかな食感と、チェリーの甘酸っぱさが引き立つ上品な甘さ。チョコの香り高さは楽しめつつも重くなく、甘すぎるのが苦手な人もきっと好きになるはず。1個1458円。
プティドール
野洲市市三宅2355-1、TEL.077(587)3699。午前10時~午後7時、水曜休。https://www.petit-doll.com/
- 01=ベトナム74 60DAYSとレモンピールと、あとカカオニブ。
- 02=玄米ロッシェ
- 03=ブラウニースリーズピスターシュ
近江麦酒
大津市本堅田3-24-37、TEL.077(536)5222、https://omibeer.jp/
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ベルジャンホワイト(330ml・693円)
副原料にオレンジピールとコリアンダーが使われていて、香りはフルーティーかつスパイシー。そして、スッキリとした飲み心地。そんな特徴を持つのが、ベルジャンホワイト。対するチョコレートは、果実味あふれるカカオの風味とレモンピールといった、違った角度からのフルーティーさで迎え撃ちます。合わないワケがない! バッチリ共鳴。チョコのビターな風味とビールのスッキリ感のシンクロ具合もお見事。
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セゾン(330ml・693円)
「チョコに入った玄米パフの苦みは、ペールエールの穏やかな苦みと好相性。でも…」とスタッフの皆さんと散々迷った末、キレのある苦みとかんきつ香が特徴のセゾンを推すことに。お菓子の甘さと香ばしさにこのビールの爽やかさが加わると、味に広がりが出たのが決め手でした。ちなみに、近江麦酒のセゾンには長浜産の近江米を使用。お菓子に使われている玄米も近江米だったので、近江米同士が呼び合ったのかも!?
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糀(こうじ)エール(330ml・693円)
フルーティー系が得意な近江麦酒のビールの中でも、とりわけ〝迫りくる果実感〟なのがこちら。01・02で紹介したビールの香りはかんきつ寄りですが、こちらはアプリコット系のふくらみのある風味。「苦みが少なく、ビール党でない人にも好評」とか。口の中にしっかり広がるブラウニーの風味の後にこのビールを合わせると、口の中に新たな幸せが広がっていく感じ。チェリーやピスタチオとも合います。
長濱浪漫ビール
長浜市朝日町14-1、TEL.0749(63)4300、https://www.romanbeer.com/
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伊吹バイツェン(330ml・541円)
「カカオ74%ということでダークな味を想像しましたが、思いのほか食べやすい。レモンピールやカカオニブの香りも効いてますね」。そんなチョコに合わせたのは、すっきりフルーティーなヴァイツェン。「チョコのインパクトが強めなので、苦味の少ないビールだとチョコの魅力が引き立ちます」。時間とともに立ち上がる、ヴァイツェン酵母がもたらすバナナ香も特徴。ちびちび味わいながら変化を堪能あれ。
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いちごゴールデンエール(330ml・541円)
ラベルデザインから思い浮かべたのは「かわいい味のビール」。と思いきや、キリッとした苦味の効いた結構大人な味の限定ビール。その軽やかな苦味の向こうから、イチゴの香りが奥ゆかしく、でも立体的に香ってきます。優しい甘さのミルクチョコと合わせると、不思議とイチゴの存在感がアップ。イチゴの香りはホップ(イチゴのショートケーキの香りがするホップがあるそう!)と、2種類のイチゴピューレによるものだとか。
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バレルエイジドビール(330ml・660円)
甘さは控えめながらコクのあるブラウニーには、同じくコクと深みの感じられるビールを…と登場したのが、この限定ビール。冷えた状態で飲むとキレの良さと酸味が感じられ、ブラウニーのしっとり食感といい対比に。時間が経つと、ビールの酸味が抑えられ、今度は深みのある熟成香(樽で熟成させたことで生まれる香りだそう)とフルーティーさが立ち、ますます大人味に。お酒好きな人に薦めたい組み合わせです。
ヒノブルーイング
蒲生郡日野町大窪730、https://hinobrewing.jp/ 製造/北山ファーム
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ドントヤレIPA(330ml・600円)
フルーティーな香りのビールとも相性が良かったものの、最終的に行き着いたのは、ビスケットのような香ばしい風味を持つ、このセッションIPA。ちなみにセッションIPAとは、アルコール度数を5%以下程度に抑え、ホップの使用量を減らして苦みを緩和した穏やかな飲み心地が特徴です。「レモンピールがビールの優しい香りに幅を出してくれますね。ビールはキンキンに冷やすより少し常温に近づけるほうがおすすめ」
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ストラットエール(750ml・1980円)
ヒノブルーイング3周年記念に造られたこの限定ビールには、ポーランドで古くから伝わるスモークモルト(くん製された麦芽)を使用。実際、口に含むと小気味よい酸味とともにスモーキーフレーバーが香り、チョコに入った玄米の香ばしさ、穀物味とすてきなハーモニーを奏でてくれました。また、生きた酵母と少量の糖が含まれているので(瓶内二次発酵)、開栓のタイミングによって味わいが変わります。
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クダリスタウト(330ml・600円)
「ケーキには、これじゃないですかね」と登場したのは、コーヒーの香りのしっかり効いたスタウト(砕いたコーヒー豆をビールのタンクに入れているそうです)。コクと深みがありながらクリアなキレ味が、ブラウニーのしっとり食感とナイスなコントラスト! そして、ピスタチオ(キングオブ・ビールの友。コーヒー味との相性も言うことなし)の食感も、さらなる楽しさを与えてくれます。
この特集で紹介した
お菓子とビールの一部が販売されます
期間 | 2022年2月4日(金)〜 売り切れ次第終了 |
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会場 | アル・プラザ草津(エイスクエア内)バレンタインコーナーにて |
参加店 醸造所 |
長濱浪漫ビール、ヒノブルーイング、ザ・スマイル・チョコレート、プティドール |