
滋賀の大学の学長からのメッセージ 変化の多い時代に“学ぶ”ということ

「やばい」「すごい」。こうした一言で、さまざまな感情を表現する人を見かけたことはありませんか。自分もつい、ということもあるかもしれませんね。これ、語彙(ごい)力が下がっているからかも。語彙力があることのメリットを知り、自分の〝言葉の引き出し〟の中をどんどん満たしましょう。撮影/二階堂直敬ほか 紙面協力/京都リビング新聞社
「言葉をたくさん知っているだけではなく、それらを適切に使える力。それが語彙力です」と教えてくれたのは、京都文教大学こども教育学部こども教育学科准教授の鵜飼洋子さん。
「近ごろ、子どもの語彙力が低下していると言われています。その要因には、読書離れのほか、SNSの普及も考えられそうです。仲間うちなら簡単なフレーズや短い文章でも伝わるため、使用する言葉の幅が広がりにくいんです」
文化庁が2024年度、16歳以上に行った「国語に関する世論調査」からも語彙力とSNSの関係性が見て取れます。SNSの普及による、社会における文字や語句、言葉の使い方に影響があると思うかを尋ねた問いに、「ある」と答えた人は全体の約9割(有効回答数3498人)にのぼりました。
「どのような影響があると思うかという質問への回答は、文字や語句は『略語が増える』、言葉の使い方は『短い言葉でのやり取りが増える』がそれぞれ最多。SNSは便利な反面、簡素な言葉のやり取りになると実感している人が多いのですね」
働いたり生活したりする中でも語彙力は重要です。
「経済産業省が発表している『社会人基礎力』の一つに、〝発信力〟があります」と鵜飼さん。ここでは、発信力を自分の意見を分かりやすく伝える力と定義されています。言葉をたくさん知っていること、それを状況に応じて使えることで相手に合わせた伝え方をチョイスすることも可能に。語彙力を高めることで、コミュニケーションもスムーズになるといえそうです。
「さまざまな年齢、職種の人と関わることで新しい言葉と使い方を知る機会も増えます。そのためにも人と関わり、言葉を学び続けたいですね」
鵜飼さんに聞いた、子どもの語彙力を高める方法を紹介。読者親子に実践してもらいましたよ。
語彙力をアップさせる方法の一つは、〝言い換え〟のバリエーションを豊かにすること。「類義語や似た表現を調べる癖を付けるといいですね。国語辞典、漢和辞典、ことわざ辞典など、いろいろな調べ方を知っていることで触れる言葉も増えると思います。手軽に、インターネットで調べるのもおすすめです」(鵜飼さん)
例/蒸し暑い → 肌にべとつく暑さ
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京都文教大学
こども教育学部
こども教育学科准教授
鵜飼洋子さん
