
夏は天の川や周辺の星々を観察しやすいシーズン。ユーモアたっぷりの星座解説で知られる星兄(ホシニイ)さんに、夏の星座の見つけ方や楽しみ方を教えてもらいました。滋賀で星空を体感できるスポットも紹介します。
見つけやすい「夏の大三角」
観察は琵琶湖沿いがおすすめ
「午後8~9時ごろに夜空の見やすい位置にくるのが、その季節の星座です。8月はこと座、わし座、はくちょう座が頭上高くに見えます」と星兄さん。
それらの星座を探す手がかりは?
「いわゆる『夏の大三角』ですね。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブ、この三つの星を結んでできる大きな三角形です。どれも明るい1等星で探しやすいですよ」
中でもベガは青白く輝いてひときわ目立つので、すぐ分かるそう。ベガの左下には、十字架の形をしたはくちょう座が。白鳥が首を伸ばし、羽を広げて飛ぶ姿をイメージして。その右斜め下には、少し小さな十字に星々をつないだわし座があります。
「夏の大三角」イメージ図
星座探しに適した条件は何でしょう。
「人工の光が少なく暗いところ。琵琶湖沿いなら市街地の影響を受けにくく、特に西岸から東を見ると空が広く見渡せて、観察しやすいですよ。ただし月には要注意。満月の夜は月のない夜に比べ100倍以上明るくなるんです。月がのぼる時間帯は避けたほうがいいですね」
スマートフォンを利用するのもおすすめとか。
「星座、星空などで検索すると無料のアプリが多数出てきます。スマホを空にかざすだけで、今その位置にある星座が表示されるので便利です。肉眼では見えなくても、ここにあるんだろうなと心の目で見てみるのもいいんじゃないかな」
夏休みに、天文台やプラネタリウムに足を運んで知識を深めても。
「伊吹山ドライブウェイ」から見た星空。夏は南の空に12星座のさそり座やいて座、また天頂近くに天の川を挟んで七夕伝説の織姫星・彦星が輝くなど、見どころがたくさん(写真提供/「伊吹山ドライブウェイ」)
- 夏の星空観察の持ちもの
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- スマートフォン(星座アプリ、コンパス機能)
- 天体観測用ライト(両手が空くヘッドライトがおすすめ)
- レジャーシート(または折りたたみのイスや簡易ベッド)
- 虫除けグッズ
- 防寒具(夜間寒くなる場合に備えて)
- 飲みもの など
教えてくれたのは
- 星兄(ホシニイ)さん
- 滋賀県生まれ。星座解説歴40年、子どもから大人まで楽しめる、笑いを交えたビギナー向け解説が好評。地元滋賀と星空がきれいな長野県阿智村を拠点に活動し、全国のプラネタリウムや野外イベントへの出張公演も多数
https://hoshiani.com/
- 「星兄 爆笑プラネタリウムショー」
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- プラネタリウム デジタルスタードームほたる
守山市今浜町十軒家2876 琵琶湖マリオットホテル別館
- TEL:077(584)2180
- 8月の開催日時/8月17日(日)午後1時~1時50分
- 料金/1人950円(ホテル宿泊者は100円引き)
- 予約不要(スポーツセンター受付で、当日午前11時30分から販売)
夏休み中の
イベントもチェック

星空の魅力に触れられる、滋賀県内のスポットを紹介します。夏のお出かけや自由研究の参考にして。イベント情報もチェックを。※天候不良時は、内容の変更や中止の場合あり
空気が澄んだ山の上でパノラマの星空を満喫
昨年の「伊吹山星空観望会」の様子
日本百名山の一つ伊吹山の山上は、空気が澄んでいて周囲に遮るものがなく空が広々。月明かりや雲がない夜は、標高1260mの山頂駐車場からも天の川が見え、夏の星座はもちろん、春や秋の星座の一部まで望めるのだとか。見渡す限りのパノラマで、存分に星々の輝きを感じられそうです。
- 「伊吹山星空観望会」
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- 7月26日(土) 午後7時30分~9時30分
- 8月23日(土) 午後7時~9時
- 無料(通行料要)
- 申し込み不要
毎週土曜日、昼と夜で違う観察ができる天文台
天文台ドームには60cmの反射望遠鏡が。高精度を誇る主鏡は、現代の名工・野洲市の苗村敬夫さんが研磨したそう
多賀町の「ダイニック滋賀工場」内にある「アストロパーク天究館」は、60cmの反射望遠鏡を備えた天文台です。毎土曜日に一般公開され、昼は日中でも明るい星や太陽の黒点などを観察。夜はプラネタリウムで季節の星座の形、現れる方角の予備知識をつけた後、実際の夜空を見上げて発見する楽しさを味わえます。
- 「ペルセウス座流星群 特別観望会」
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- 8月12日(火) 午後9時~午前0時
- 高校生以上200円、小中学生100円
- 申し込み不要 ※児童のみの参加は不可
- 屋上会場は定員先着100人
- DATAダイニック アストロパーク天究館
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- 多賀町多賀283-1
- TEL:0749(48)1820
- 毎週土曜午前11時~午後9時30分
- 昼(所要時間30分/午前11時~午後5時、4時30分最終受け付け)は無料(予約不要)、夜(午後7時30分~9時25分、9時30分閉館)は高校生以上200円、小中学生100円(天体観望会は申し込み不要。プラネタリウムは整理券制)
- 名神「彦根IC」から車で約10分
- https://www.dynic.co.jp/astro/index_i.html
キャンプで、プラネタリウムで寝そべって星空を眺めて
目的の星を自動で追尾して観測できる大型天体望遠鏡のほか、20台の小型望遠鏡もそろいます
キャンプ場に泊まってのんびり星空を仰いでも。大津市立の野外活動施設「比良げんき村」は比良山系のふもとにあって、人工光が少なく星々がクリアに見えやすい環境。村内には天体観測施設があり、プラネタリウムはごろんと寝転んで楽しめます。その日見える星座の解説付き。
- 「星空観望会」
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- 7月27日(日)、8月23日(土) 午後6時~
- 大人200円、小中高生100円
- 申し込みは電話で(受け付けは午前9時~午後5時) ※未成年は保護者同伴
多彩なプログラムで魅了 当日の星座の解説あり
同館のプラネタリウムは定員90人。直径12mの天体ドームに、満天の星や迫力ある動画が映し出されます
「大津市科学館」のプラネタリウムは、全国に110ある99席以下の小規模館の中で、観覧者数が3年連続2番目に多かったそう。上映時は映像を次々と切り替え、見る人の反応に合わせて進行するなど飽きさせない工夫が。プログラムも多彩で、最初にその日の星空や季節の星座について解説してくれます。
- プラネタリウム特別番組
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- 7月26日(土)~8月31日(日)連日上映
「忍たま乱太郎の宇宙大冒険 with コズミックフロント☆NEXT 土星めぐりでシャッターチャンスの段」
「しまじろうとながれぼしのねがいごと」
(いずれも時間は日によって変動)
- 7月26日~8月31日の土日祝日午後3時30分~
「ヒーリングアース IN JAPAN 日本の絶景と煌めく星空」
※各料金は下記同。未成年は保護者同伴
- DATA大津市科学館プラネタリウム
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- 大津市本丸町6-50(生涯学習センター内)
- TEL:077(522)1907
- 7、8月の上映時間(各回約45分)/午前11時~・午後2時~・午後3時30分~
※8月9日(土)~16日(土)は午後0時30分~の回もあり
- 月(祝日の場合は翌平日)・第3日休
- 観覧料/大人500円(大津市民以外は700円)、小中高生200円(同350円)、幼児(座席を使用する場合)100円
- 京阪「膳所本町」駅から徒歩約7分
- http://www.otsu.ed.jp/kagaku/03_planetarium/