
ペーパードライバーから華麗に脱出!
工場見学は〝ものづくり〟の現場を体感できる貴重な機会。子どもたちに人気ですが、滋賀には大人も心躍るスポットが多数あります。この秋は、大人の知的好奇心を満たす工場見学に出かけてみませんか。
ビールや発泡酒、新ジャンルなど10種類以上を製造する「キリンビール滋賀工場」では、一番搾り麦汁だけをぜいたくに使った「一番搾り生ビール」のこだわりを知ることができます。まずはオープニング映像を観賞。素材コーナーでは、ホップの香りをかいだり、麦芽を試食したりと、ビールのもととなる甘みや香ばしさを体感。その後も一番搾り麦汁と二番搾り麦汁の飲み比べや、発酵タンクをイメージした空間に入り、発酵の様子を楽しむ体験など、五感を刺激するさまざまな仕掛けが。最後は、セミナーとお待ちかねのテイスティングタイム。工程を知ってから飲むと味わい深く感じて、よりビールが好きになりそう。工場見学限定のアイテムがそろうショップもチェック。
滋賀と京都の境にある「井筒八ッ橋本舗 追分店」の2階では、予約不要・無料で「あん入り生八ッ橋夕子」の生産ラインを見ることができます。生地を薄くのばしてカットする成型から、パック詰め、フィルム包装されるまでの製造工程をガラス越しに見学。12月初旬までは栗あん、芋あん、柿あんといった「秋の夕子」の製造工程を見られるチャンスです。お菓子好きの人には、「生八ッ橋」の生地作りから挑戦できる「生八ッ橋夕子 手作り体験」(有料)がおすすめ。バラエティーに富んだあんを包んで〝オリジナルの夕子〟が作れますよ。1階は、八ッ橋だけではなく滋賀・京都のお土産がずらり。試食とともに、買い物も楽しんでみては。
近江牛の食肉卸と販売を行う「びわこフード」では、肉の加工工程を臨場感たっぷりに見学可能。最初は「お肉検定」1級の資格を持つ〝お肉博士〟から、近江牛のマニアックな座学や工場見学の簡単な説明を受けます。次にマスクやヘアキャップを付けて加工エリアへ。入ったとたん、巨大な肉のかたまりがドーンと目の前に! さまざまな部位の肉を丁寧かつスピーディーに切っていく職人たちの手さばきも見どころです。見学後は肉の加工体験を。自分でカットし、梱包して持ち帰ることができます。リアルな裏側を知ってからお肉を食べると、ありがたみが倍増するとの声も。最後に、新鮮な近江牛のオーダー購入もできるので、お土産にいかが。
「ノートといえばキャンパスノート」という人も多いのでは。実は、そのほとんどが滋賀生まれ。文房具や事務機器などを製造・販売するコクヨグループの「コクヨ工業滋賀」で作られているそう。国内最大級という工場では、「無線とじノート」「リングノート」「ルーズリーフ」「コピー用紙」「複写伝票」などを製造。工場見学では、実際に生産現場に足を踏み入れることができ、機械音が響く中でリアルな雰囲気を体感できます。同社ならではのモノづくりのこだわり、紙ゴミゼロ環境への取り組みにも触れられるので、いろいろな知識が身に付きそう。見学後は工場限定のオリジナルキャンパスノートを購入し、思い出とともに持ち帰っては。