
京阪電車「大津線感謝祭2019」は1年にたった1度の大イベント!

〝わたSHIGA(しが)輝くものをみつけてみよう~〟という歌を、街中で耳にしたことはありませんか。これは「国スポ・障スポ」の大会イメージソング「シャイン!!」の一節。来月から滋賀で始まるスポーツの祭典に向け、各地が盛り上がりを見せています。そこで、「滋賀県国スポ・障スポ大会局」に取材。見どころなどを聞きました。
大会マスコットキャラクター「キャッフィー」(左)と「チャッフィー」。
琵琶湖の固有種であるビワコオオナマズがモチーフ
読者の中には1981(昭和56)年に開催の「びわこ国体」を知っているという人も多いのでは。
びわこ国体では33競技が実施され、2万人以上の選手・監督が参加。同時に開催された「全国身体障害者スポーツ大会(びわこ大会)」には、「国際障害者年」記念として海外選手も招待。1000人を超える選手たちの、全力で競技に取り組む姿が大きな感動を呼びました。
国民体育大会(国体)は、昨年から国民スポーツ大会(国スポ)に名を変え、障スポと合わせて、国内最大のスポーツの祭典が滋賀で開催されるのは、44年ぶりとなります。
「前回の国体では、男女総合成績で滋賀県は16競技で1位となり、天皇杯を獲得しています。再び栄光を目指す滋賀県選手団に、熱い応援をお願いします」とは、滋賀県国スポ・障スポ大会局 広報・県民運動室の窪田陽介さん。県内各地でさまざまな競技を自由に見られる点も魅力だと話します(一部、事前申し込みが必要なものもあり)。
44年前の「びわこ国体」開会式の1シーン
今大会のスローガンは、〝湖国の感動 未来へつなぐ〟。「国スポ・障スポを『する・みる・支える』をテーマに、全ての人が主役として光り輝き、大会を通じて生まれた感動や連帯感が、未来への希望として引き継がれるものにしたい、との思いが込められています」と窪田さん。
「環境に配慮し実践する大会」「おもてなしで滋賀の魅力発信」「スポーツの力でつくる共生社会」「子ども、若者、女性が活躍」という四つのポイントを推進しているとか。
「例えば環境への配慮でいうと、再生繊維100%のスタッフウエアの使用や、マイボトル持参の呼びかけなどが挙げられます。琵琶湖をはじめとする豊かな自然に恵まれた滋賀は、もともと環境に配慮する意識が根付いている地域。こうした文化など、〝滋賀らしさ〟を再認識してもらえる機会にもなるはずです」
野球やサッカーといった、一般的にメジャーとされている以外のスポーツに触れられる点にも注目してほしいそう。
「『障スポ』のルールは工夫されていて、私も感動しました。特に子どもたちにとっては、『こんなスポーツがあるんだ』『やってみたい』など新たな発見につながるチャンスにもなるのでは。ぜひ、会場へ足を運んで応援してほしいですね」
〝サステナブルな大会〟にふさわしく、リサイクル金属で製作されたメダル
この人に聞きました
滋賀県国スポ・障スポ大会局
広報・県民運動室 窪田陽介さん

印象的なビジュアルで地元開催をPR
ラッピングバスも運行中。街で見かけたら気分もアップしそう
今年3月、大会200日前を記念するセレモニーで「大津市メインビジュアル」がお披露目されました。
「『成安造形大学』の学生にデザインしてもらいました。できる限り多くの市民が参加し、みんなで作り上げる大会を目指す『市民運動』の一つでもあります」とは、大津市政策調整部国スポ・障スポ大会局大会総務課の鎌田千恵さん。
メインビジュアルは、シックな青や赤の色合わせが印象的。輪郭線を使用せず、スピード感を出さずに柔らかい印象に仕上げたのがこだわりだそう。地元の競技会場や観光名所のイメージを背景に、大津市が実施する体操やテニスなど19競技の選手のイラストが散りばめられています。よく見ると、小倉百人一首の札を華麗にはじく姿も。
鎌田さんによると「京阪のラッピング電車、会場最寄りの六つのJR駅、大津市役所の玄関口や郵便ポスト、市内四つの商店街など大津市各所が続々と〝国スポ・障スポ色〟に染まっています」とのこと。眺めるうちに、応援したい競技が見つかるかもしれませんね。
鎌田千恵さん
「大津市内でメインビジュアルを発見したら、撮影してSNSに投稿してくださいね」
〝おもてなしの心〟を大切に魅力をアピールも
8月9日に実施されたボランティア決起集会の様子
昨年8月、「国スポ・障スポ」の水泳競技会場として「インフロニア草津アクアティクスセンター」がオープンした草津市。西日本初の通年利用できる「飛込競技」用室内プールがある施設とあって、話題を呼んでいます。
草津市教育委員会事務局 国スポ・障スポ推進室の小森翔太さんは、「『会期前競技』の水泳を含め、草津市では11競技・14種目を開催。大会時は多くの方に来場していただけると思うので、皆さんに市の魅力が伝わるよう、おもてなしに力を入れたいと考えています」と話します。
大会をサポートするボランティアの登録人数は1000人を超え、6月28日に実施された研修会では、大会中の業務の説明のほかに、草津市の名所や土産品など、観光面についての説明も。航空会社の現役客室乗務員を講師に迎えて「一流のおもてなしの心」を学ぶ場も設けました。参加者同士で笑顔の練習など、終始和やかな雰囲気で行われたとのこと。8月9日にはボランティア決起集会も行われ、本大会開催に向けてますます士気が高まっています。
小森翔太さん
「草津市ならではのおもてなしでお迎えします。ぜひ草津市の国スポを楽しんでください」
競技も地元も、情報満載のガイドブックを作成
5月に開催されたデモンストレーションスポーツ「スポーツチャンバラ」の様子
「栗東市へ観戦に来られる皆さまが快適に楽しめるよう、まずは気軽に足を運んでいただくため、オリジナルの観戦ガイドブックを作りました」と話すのは、栗東市教育委員会 国スポ・障スポ推進課の武村久美子さん。
ガイドブックは5月から配布をスタート。競技の紹介やマップだけではなく、市内のレストランやカフェなどの情報が掲載されているのも特徴。
「さまざまな店から地域を盛り上げるためならと、割引やサービスなど特典提供の協力も得ました」
さらに、スマートフォンアプリ「LINE(ライン)」を利用したスタンプラリーも実施。競技会場を巡り、スタンプを集めて応募すると、抽選でアウトドアパーク「フォレストアドベンチャー・栗東」の体験チケットや地域の名産品などがもらえる仕掛けです。
栗東のマスコットキャラクター「くりちゃん」も、国スポ・障スポバージョンで掲載。大会を盛り上げるとともに、栗東市のことを広く知ってもらえる機会になっています。
武村久美子さん
「『ペーパークラフトくりちゃん』はスタンプ三つで必ずもらえます。ぜひ集めてください」
〝記憶に残る大会〟の具現化を目指して
国スポ・障スポ大会を盛り上げるため、昨年10月に実施された「京都サンガF.C.」と「レイジェンド滋賀FC」とのスペシャルマッチ
「守山市では、2年前に〝全市民で喜びと感動を分かち合い、記憶に残る大会に〟と、大会の開催基本方針を発表しています。その思いは今も常に大切にしていますね」と、わたSHIGA輝く国スポ・障スポ守山市実行委員会事務局の木村七帆さん。
中でも力を入れたのが6月14日・15日に実施された「開催100日前記念イベント」。子どもから大人まで幅広い世代が楽しめるプログラムに加え、プロスポーツ選手を招いた記念講演や子どもたちがスポーツに親しめる教室などを実施。地元の人たちなど、2日間で延べ8000人以上の人が訪れ、スポーツや大会への関心を高めました。
守山市自慢のサッカー場「ビッグレイク」での競技は、大会の見どころの一つ。人工芝2面、天然芝1面のコートがあり、5日間の開催期間では3面で同時にプレーが行われる日もあるそう。
「実は現在、滋賀県にはJリーグのチームがないんです。本大会での観戦をきっかけに地元でサッカーが根付き、やがてプロ選手が生まれるようになればいいですね」
木村七帆さん
「『開催100日前記念イベント』では皆さんのスポーツ熱がアップ。そうした盛り上がりもうれしかったです」
〝独自の歓迎装飾で多くの人の心をつないで
「YELL SLOT!」の考案者が市長を訪問。野洲市長からは「選手のモチベーション向上につながる仕掛けがある」と高評価も
「国スポ・障スポ」の取り組みの一つ、全国から訪れる選手・監督を県民が育てた花で迎え、歓迎する気持ちを表す「花いっぱい運動」。野洲市ではこの運動をベースに、オリジナリティーのある歓迎装飾を考えたそう。
「今回、『滋賀県立大学』と連携したデザインの作成を進め、良いものができました」と、野洲市国スポ・障スポ大会推進室の松井淳悟さんは胸を張ります。
そのうちの一つが、選手・監督への応援メッセージ作成オブジェ「YELL SLOT!」です。これは、さまざまなメッセージがプリントされた三つのローラーを回し、自身で一文を作成するというもの。例えば、「いつも支えてくれて」「ほんまに」「ありがとう」といったメッセージができることも。写真を撮って仲間と気持ちを共有できる点もポイントとか。
「コミュニケーションが深まると好評です。大会前は野洲市総合体育館に展示しており、子どもたちも興味津々ですよ」
大会時には歓迎装飾の本領を発揮し、多くの人の心をつなぐツールとして活躍しそうです。
松井淳悟さん
「長年卓球をやってきたので野洲市で試合を見られるのが楽しみ。47都道府県が出場する成年男子の部がおすすめです」
「障スポの全会場で、音や光などの刺激が、疲れや体調不良の原因になってしまう方々のために〝カームダウンスペース〟を設けるといった大会初の取り組みも行います」