
若い女性に多い「子宮頸がん」って?
私たちが健やかに過ごすために、身体に備わっている〝免疫〟。忙しい毎日の中でついやってしまう行動が、この機能を低下させていることも。日々の暮らしの中で意識したいことを、専門家に教えてもらいました。
イラスト/オカモトチアキ 記事協力/京都リビング新聞社
「免疫とは、細菌やウイルスなどの異物が体内に侵入するのを防いだり、侵入した異物を排除したりする仕組みのこと。免疫細胞と総称される、数々の細胞の働きによって成り立っています」
そう教えてくれたのは「京都大学iPS細胞研究所」の免疫生物学教授・濵﨑洋子さんです。
「免疫細胞の中で注目したいのが、〝T細胞〟。この細胞は、体内に侵入した病原体を覚え、2回目以降の侵入時に素早く攻撃し、他の免疫細胞にも指令を出すことで、感染症に対処。体内で発生するがん細胞にも対応するなど、中心的な役割を持っています。
T細胞は『胸腺』という臓器で作り出されますが、小学校低学年くらいまでをピークに、その量は減少。ある程度、どんな病原体にも反応できるくらいの量になると、胸腺が萎縮していき、高齢期にはほとんど作られなくなります。そのため、加齢とともにT細胞は減っていきます」
多くの免疫細胞は加齢で減少することはないようですが、「不摂生などで生活習慣が乱れることで、T細胞を含む免疫細胞の働きは鈍くなります」と濵﨑さん。
「免疫の機能も低下。感染症にかかりやすくなったり、生活習慣病を引き起こしやすくなるという影響があります」
また、免疫細胞に異常が起きると、体内の細胞を誤って攻撃するなど、本来の機能が果たされないことも。
「長く健やかに過ごすために、日々の行動に気をつけて、免疫細胞の働きを鈍らせないようにしたいですね」
下表は、免疫細胞に影響を与える行動の一例です。当てはまるものがないか、確認してみて。下記リンク先で詳しく紹介しています。