
草津市★「LOBBY GARDEN by SKY TERRACE」でご褒美ランチ

初夏の風物詩として、県内の各所でメロンの初売りが間もなく始まります。今回は、そんな地元産メロンの魅力を探るため、滋賀県農政水産部とそのOB職員に取材。全長約10kmの道沿いにメロン栽培のビニールハウスが並ぶ〝メロン街道〟の発着地点、草津市・守山市のJAにも話を聞きました。

「滋賀県内でメロンの栽培がスタートしたのは、今から50年ほど前のこと」と話してくれたのは、滋賀県の農業技術職員OBの児島久三さん。
「現在は県内各地にメロンの直売所が設けられ、整理券が発行されたり、並んでまで買っていただけたりするほどになりました。1970年代後半の生産開始間もないころだと、東近江市産の『あいとうメロン』は道路沿いに仮設テントをたてて直売されていたように聞いています」

滋賀県でメロンの生産が盛んになった理由の一つが、1980年代に全国的にブームになった〝一村一品(いっそんいっぴん)運動〟。
「これは地域活性化のためのプロジェクトで、当時の農協職員が生産者に声をかけ、みんなでメロンづくりを熱心に学び、研究してきたことが今につながっています。80年代のバブル景気での高級志向なども、人気を後押ししてくれたようです」と児島さん。約20年前に「滋賀県農業技術振興センター」が、トマトやキュウリで行われていたプランターでのメロンの栽培方法を開発したのも、大きな進歩だったとか。
生産量の全国ランキングでは、滋賀県は中ランクでそう多くはなく、県外の市場には出回らないのもご当地メロンならでは。

「地元の方は、おそらく自宅で召し上がるだけではなく、贈り物にされることも多いでしょう。〝産地で買う喜び〟が、ブランドとしての価値を押し上げているのでは」と児島さんは推察します。
多くの人のたゆまぬ努力と、たっぷりの愛情が注がれた滋賀のメロンが、今年も旬を迎えようとしています。
県内で生産される〝ご当地メロン〟。それぞれ販売期間を紹介します。この期間だけの味わいを楽しんで。
※販売時期は天候などの状況により変わります



「苗の植え付けを行う3月や、玉を大きくさせる5月ごろの気候で、その年のメロンの豊作・不作が決まる」と教えてくれたのは、「JAレーク滋賀 草津営農経済センター 草津メロン直売所」の中井浩二さん。1982年から生産が始まった「草津メロン」ですが、実はここ数年、不作が続いていたそう。
「ビニールハウス内で育てられるとはいえ、苗を植えたあと寒すぎるとツルが伸びないんです。今年は3月、4月と温かく、初期成育は順調で、例年より早いくらいですよ」と取材時(4月下旬)、にこやかに答えてくれました。花が咲いた後、ピンポン玉くらいだったメロンの実が大きく育っていくのが5月。直売が始まるのは6月中旬から下旬という見通しとか。
草津メロンとして出荷されるのは約5品種。果肉が緑色の緑肉メロン、オレンジ色の赤肉メロンのいずれも生産されていますが、中でも「タカミメロン」が約7割を占めています。ネーミングの由来は「貴味=タカミ」で、ジューシーなうえに上品な甘みが特徴です。

「メロンは追熟(ついじゅく)といって、収穫してから常温で数日置いておくことでよりおいしく食べられます。タカミメロンは1週間ほど追熟させるのがおすすめで、日持ちする点も人気です」と中井さん。後味がさっぱりとしていてバランスが良く、「タカミメロンは誰からも好まれる」とも。
草津メロンの直売所には、毎年県内各所はもちろん、遠くは兵庫・岐阜など、県外からのファンも多く訪れます。



1977年、6軒の農家によって栽培をスタートしたという「モリヤマメロン」。現在の生産者は約20軒、直売所での当日販売に整理券が配布されるほど人気に。昨年からはウェブでの発券に変更され、前日18時から受け付けが可能になりました。
「ありがたいことに多くの方からご好評いただいており、今年は苗の植え付け本数を昨年より増やしています」とは、「JAレーク滋賀 守山営農経済センター」の西村隆平さん。
モリヤマメロンの8割以上を占めるのが「アムスメロン」。皮が深い緑色で、果肉のやわらかさが評判です。「皮のぎりぎりまで食べられるくらいやわらかく、守山市の小学校では給食に出るんですが外側まで甘く、私も皮に穴があきそうなくらいすくって食べていましたね」と、西村さんは懐かしそうに話します。
アムスメロンはメロンの中でも早めに収穫できる品種で、6月上旬から出回ります。6月いっぱいで販売が終了するころ、次は「アールスメロン」が登場。こちらは〝マスクメロン〟といわれるもので、「メロンといえば、てっぺんにT字型のツルがついたアールスメロンが思い浮かぶ」という人も。ちなみに、守山のアールスメロンは春作(6月下旬~7月中旬に収穫)と盛夏系(7月下旬~8月中旬に収穫)の2種類があり、長い期間楽しめるそう。
「モリヤマメロンは、出荷基準をクリアする糖度13・5度以上と一般的なメロンより高めですが、例年それを上回るので驚かされます。今年もきっとご期待に沿えるはずです」


編集部が、滋賀県産メロンを使ったスイーツを見つけました。このほかにも、いろんなお店でメロンを使ったスイーツが登場するので、お気に入りを探してみては。

メロンを独り占めしたような気分が味わえるケーキです。半分にカットしたメロンをくり抜き、果肉を山盛りにトッピング。中にはスポンジ、生クリーム、カスタードクリームがたっぷり。販売期間は、6月中旬~下旬。

メロン、ソフトクリーム、クッキー、メロンシャーベット、メロン…おいしいものが幾層にも。グリーンとレッド、地元農家から仕入れる2種のメロンを使ったぜいたくなパフェです。販売期間は7月上旬~下旬。