
「意外な効果」【こそだてDAYS】

派手な装いで「チン・ドンドン」
情緒ある演出で人々を魅了
5月、子ども神輿(みこし)の先頭に立って練り歩く「ちんどんや こうあん一座」。「みんな反応してくれるのがうれしい」と話すメンバーも
派手な衣装をまとい、鉦(かね)や太鼓を「チン・ドンドン」と鳴らしながら街を練り歩く―。そんなノスタルジックな情景を今に伝えるのは「ちんどんや こうあん一座」。社会福祉施設を慰問したり、地域のイベントを盛り上げたりしています。
始動したのは約20年前。長く活動を続けているメンバーの女性は、「障がい者福祉の支援を目的に発足しました。当時は障がいのある人もない人も一緒になって活動していて、多いときは80人くらいで街を歩きました」と振り返ります。
2016年、一度解散しますが、現座長の児玉栄一郎さんの呼びかけで復活。現在はサラリーマンや主婦、仕事から離れたシニアら10人余りで活動しています。奏でる曲はチンドン屋さんのテーマ曲として親しまれる「美しき天然」に加え、昭和歌謡、アニメソングなどレパートリーが豊富。皿回しなどの大道芸も織り交ぜて場を沸かすこともあるそう。
「普段はネクタイを締めたサラリーマン、休みの日はチンドン屋。そのギャップというか、非日常が快感です」と児玉さんは話します。

人が喜んでくれると自分たちも幸せ
メンバーはみんな陽気。「楽しいのが一番! 自分が楽しんでいたら、周りも楽しんでくれる」と顔をほころばせます。
「私たちのチンドンを見たおばあちゃんが、昔を懐かしんで泣いて喜んでくれたことがあり、それを見て私も幸せな気分になりました。ボランティアはやってあげるのではなく、やらせてもらっているんだなって、意識が変わりました」と話すメンバーも。
人の目を引きつけ、どこか温もりも感じるチンドン屋さん。ばったり出会ったときは、その場の雰囲気を一緒に楽しんで。
平たい金属製の打楽器・鉦や太鼓、パフパフラッパを組み合わせたチンドン太鼓。以前は洗濯機のトランジという金属部品を鉦の代わりにしていたそう
一座のメンバーたち。「一座に入るのも、出るのも自由。ほかのチームでもいいし、チンドンをやる人が増えたらいいなと思います」と児玉さん(左から3番目)
好きな将棋を囲んで
子・孫世代と交流
「大津・将棋を孫に伝える会」のメンバー。現在、30代~80代の15人が所属し、県外から来ている人も。木戸さんは後列の左から2番目
趣味を通じて子どもたちと世代間交流をしているのは「大津・将棋を孫に伝える会」。毎週日曜、「大津公民館」で小学生らに将棋を教えています。
クラスは初級と中級の二つ。黒板に貼った大きな磁石の将棋盤で形勢判断の仕方や詰め方の解説をしたあと、子どもと大人、あるいは子ども同士で対局の練習をします。
同会15人のメンバーは、ほとんどが段位(アマチュア)を持つ実力者で、「将棋普及指導員」の資格を持つ人もいるとか。対局の練習では「いい手を思いついたね。別の方法として、この駒を使ってみてはどうか」など、子どもの考えを尊重しつつ、優しくアドバイスします。
中には将棋歴の浅いメンバーも。「学びながらやっているのですが、子どもは上達が早くて、あっという間に追い越されます。対局で大人の私に勝てるとうれしいみたい」と、笑顔で子どもらと触れ合います。
「子どもたちの好きという気持ちを伸ばしてあげたい」と話すのは、同会代表の木戸彰さん。「現役時代、仕事で辛いことがあっても、好きな将棋をやったら気が晴れて、なんとかやり過ごせることもありました。子どもたちにも心の支えになるような、熱中できるものを持ってほしいと思っています。それはスポーツでも何でもいいのだけれど、将棋もあるよと伝えたいですね」

メンバー同士、旅行で親睦を深めて
普段は数人で教えているので、メンバー全員がそろうことはなかなかないそう。ですが、定期的に昼食会や旅行を企画して親睦を深めているとのこと。無理なく、楽しみながら、伝統文化を次世代に伝えています。
夏休みには、初めて将棋の駒にさわる子ども向けの体験教室を開いて、将棋の裾野を広げる活動にも注力。こちらは昨年の様子
地域の魅力を織り交ぜて
男女の出会いの場を創出
「パーティーの場にいる私たちも幸せな気分にさせてもらっています」と話す中井さん(前列右)とメンバーたち
守山市を拠点に婚活イベントを主催し、独身男女の出会いをサポート。「しが縁結びプロジェクト」が市内のカフェなどで開く「縁結びの会」には、滋賀全域や京都から人が集まり、応募多数で抽選になることも多いそう。
「〝人と出会う まちとつながる〟をコンセプトに、地域性を持たせたイベントにしています」と話すのは、代表の中井智美さん。これまでに、地元の人気洋菓子店のケーキを取り寄せたり、地域から講師を招き、陶芸や着付けの体験を取り入れるなど、さまざまなカップリングパーティーを開いてきました。

子育て支援が婚活支援のきっかけ
もともと、地域の子育て支援に取り組んできた中井さん。「そのせいか、自然と少子化問題を意識するようになりました。また、周りの人から『いい人がいれば紹介して』と頼まれることもあったので、それなら出会いの場をつくろうと思いました」と、婚活支援を始めたきっかけを話します。
メンバーは30代~40代の主婦5人。みんな世話好きで、パーティーの最中は参加者の相談に乗ったり、控えめな参加者がいたら背中を押したりしているそう。「出会いの瞬間をキュンキュンしながら見守っています」というメンバーも。
スマートフォンのアプリケーションで、条件を絞って相手を探す人が増えている昨今。「私たちはむしろ、人と直接会って相手の人柄や相性を確かめる機会を大切にしたい。婚活がしんどくならないように、カジュアルで楽しい場を今後も提供していきたいです」(中井さん)
次回のパーティーの開催日程など詳細はホームページで確認を。
パーティーでは、まずはグループに分かれて乾杯し、フリータイムを開始。参加者からは「いきなり1対1で会話するより打ち解けやすい」という声も