
誘いや頼まれごと、 返事に困ったときは…断るも、断らないも、気持ちが大切

※イラスト/かわすみみわこ 記事協力/京都リビング新聞社
脳を使い続けることが、判断力などの低下に
「脳も臓器の一つ。使い続けたら休憩が必要です。昨今はスマートフォン、パソコンなどのデジタル機器が普及したことで、昔よりも脳を働かせている時間が長くなっています」。そう話すのは、立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科教授の枝川義邦さん。
「脳疲労」とは、脳が長時間にわたって過剰な情報処理を行った結果、疲労が蓄積される状態のこと。脳は情報処理に加えて判断や感情コントロールにも関わっているため、脳疲労の状態が続くと、その働きが鈍化。ミスを繰り返したり、イライラしやすくなったりしてしまうのだとか。
加齢と脳疲労にも関係が。
「年をとるにつれ、脳の容量が小さくなり、その働きも低下してしまいがち。そのため、脳疲労を感じてしまいやすくなります」
過度なエネルギーの消耗を招く〝マルチタスク〟に注意を
具体的にどういった行動をとると脳疲労を引き起こしやすいのでしょうか。
「複数の作業を同時に進行する、〝マルチタスク〟の行動が挙げられます。脳は同時に二つ以上の処理を行うことができないため、一度に複数のタスクをこなしているつもりでも、実際には作業を切り替えながら進めています。この切り替えごとにエネルギーが消耗されることで、脳疲労を招きやすいと言われています」
特にテレビを見ながらパソコンでメールを返す、タブレットを見ながらスマートフォンをチェックするというようなデジタル機器を使ったマルチタスクは、過度な疲労を招きがちだとか。
上の表は、脳疲労を起こしている状態の一例です(※)。当てはまるものが多い人は、2面で紹介する回復方法を実践してみて。
※別の病気の可能性もあり。気になることがあれば医療機関の受診を」
