
ディアーナ翠の西洋占星術 1月18日~1月24日

氏子の高齢化や台風で荒廃
神社の立て直しを目指して
「関蝉丸神社復興支援奉賛会」のメンバーは8人。「10年間、誰一人欠けることなく続けてこられたのがうれしいですね」と川戸さん(左)。「境内に自生している茶の木で茶摘みや製茶体験をしていきたい」と森さん
大津市にあり、平安時代の琵琶の名手と伝わる蝉丸(せみまる)をまつる「関蝉丸神社下社」。古来より音曲芸道の神として全国の芸能者から信仰され、地元でも「蝉丸さん」と親しまれてきましたが、十数年前から荒廃が深刻化。有志らが2019年に「関蝉丸神社復興支援奉賛会」を立ち上げ、清掃や建物の修復など境内の整備活動に取り組んでいます。
「信仰の薄れや氏子の高齢化、さらには宮司の急逝で神社の管理運営が行き届かなくなりました。2013年には台風で建物が大きく破損。本殿や回廊の屋根にシートを被せて雨をしのぐ状態でした」と、10余年前を振り返るのは同奉賛会代表の川戸良幸さん。
同メンバーの森友美子さんは「この神社は水の神様もまつっていて、かつて境内には歌枕に詠まれた関清水(せきのしみず)が湧き出ていました。多くの人に親しまれてきた社が朽ちていくのを放っておけなかった」と活動の動機を話します。

さまざまな縁で受け継がれるもの
復興の足がかりとしたのが「関蝉丸芸能祭」。伝統芸能やジャズ、吹奏楽など多彩な芸を奉納する祭典で、神社創建1200年にあたる2022年まで続けて開催。その間に2度、インターネットで寄付を募るクラウドファンディングにも挑戦。集まった寄付金や支援金で半壊していた社務所の解体、回廊屋根のふき替え、本殿屋根の応急処置などを行ってきました。
「精いっぱいやっていたら地域の人たちに受け入れてもらえて、芸能の先生方にも協力してもらえるようになりました。いろんなご縁があって、歴史や文化が受け継がれていくんだなと感じています」(川戸さん)
神社がこの先もずっと親しまれていくよう、今年は昨年行った3度目のクラウドファンディングの支援金などで、人々が集える憩いの場を建設予定だそう。
「大阪・関西万博」では、ポップアップステージで芸を奉納。現在、大屋根リングの木材を今後の境内整備に再利用できるよう申請中
毎年、年の瀬には同奉賛会メンバーたちが集まり、鳥居を飾る門松づくりと清掃を行い、新年を迎える準備をするそう
少数精鋭の吹奏楽編成バンド
学生やプロとも積極的に共演
昨年の道灌蔵ライブで記念撮影した1枚。前列左から6人目が前畑さん
コンパクトでフットワークの軽い吹奏楽編成のポップスバンドとして活動しているのは「キラリ☆ウィンドポップス」。草津市を中心に、県内で幅広く活動しています。
約25人のメンバーは音楽大学出身者、学校の音楽指導者、オーケストラやジャズバンドの経験者など、多彩な経歴を持つ人たちです。
指揮を務めるのは、代表の前畑聡さん。「みんな腕のある人たちなので、演奏の内容は自主性に任せています。それぞれが研究して、月2回の練習でお互いのやりたいことを感じて合わせていきます」
2020年2月に草津市の「ひとまちキラリ助成」を受けて立ち上げてから約6年。最初の2年はコロナ禍で活動がままならなかったそうですが、その後は年に十数回、地域のイベントや音楽祭に出演。設立当初から「学生とコラボする楽しさを共有したい」との思いがあり、県内の中高生らとの合同練習や共演も実践しています。さらには、ゴスペルシンガーなどプロの音楽家との共演も実現。

観客との距離が近い自主公演に充実感
2024年10月、草津市にある太田酒造の道灌蔵(どうかんぐら)で行われた初の自主ライブでは、設けた100席が満員に。「ステージと客席の距離が近く、一体感が生まれてすごく盛り上がりました」と前畑さん。今後、年1回は開催していきたいとも話します。
2月8日(日)は、「草津市立草津クレアホール」で行われる「クレアブラスフェスティバル」に出演予定。詳細は「Facebook(フェイスブック)」の「キラリ・ウィンド・ポップス 演奏情報」で確認を。
昨年7月、大津市の「三尾神社」で行われた朝瓜祭りでは、みこしをバックにした神秘的な空間で演奏も
昨年は「びわ湖マラソン」のランナーたちへ沿道から演奏で応援も。風が冷たい中での演奏でしたが、とても楽しかったそうで、今年も応援の予定
子どもがもっとワクワクする学校へ
「オモロー授業発表会」で先生を応援
昨年、守山市役所で行われた「第3回滋賀オモロー授業発表会in守山」での記念撮影。教員、保護者、地域住民ら参加者みんなが明るい表情で、活気が伝わってきました
公立学校の教員らが子ども主体のユニークな授業実践を発表し、保護者など来場者と意見交換しながら思いをシェアする「オモロー授業発表会」。全国で100カ所以上行われているという同イベントを滋賀に持ち込んだのが「ど真ん中に愛がある!SHIGAから日本の教育を面白くする会」です。
「きっかけは、小学校に通う長男が『学校つまらない』と言い出したこと。学校教育のあり方に興味を持つようになりましたが、保護者では何もできないと諦めかけていました」と話すのは、同会代表の山本亜沙子さん。そんな中、友人に誘われ参加したのが、他県のオモロー授業発表会でした。

〝オモロー〟な先生が滋賀にもいるはず
「答えを教えるのではなく、まずは子どもの自由な発想を引き出し、それを実際に試すという理科の先生、運動会を思いきってやめたら子どもの笑顔が増えたと話す園長先生らが登壇。子どものイキイキした様子を伝えていました。観客参加型で、楽しく教育について考えるスタイルにもワクワクしたんです」と山本さん。「こんな先生が滋賀にもいるはず。応援して魅力を伝えたい」と、すぐさま仲間を募って同会を始動。2024年12月に「第1回滋賀オモロー授業発表会in守山」を実施しました。
地元ではこれまで3回を実施。第1回の登壇者で、同会メンバーでもある教員の田嶋早百合さんは、「いろんな制約の中で、もがき苦しんでいる先生も多いはず。オモローに関わることで私自身も勇気とパワーをもらっています。学校を、子どもや先生にとってより居心地のいい場所にしていく機会になれば」と話します。
「同じ思いを持つ人とつながり、楽しく取り組めることがうれしいです」(山本さん)
発表会では毎回教育に関わる5人ほどが登壇。第3回では校長先生が初めて発表し、「校長室をカフェに」といった内容を披露
発表会前の打ち合わせでは、和気あいあいとした雰囲気の中で進行。手前左が山本さん、右奥が田嶋さん