
小さな楽しみは日々の暮らしの中に

イラスト/かわすみみわこ 記事協力/京都リビング新聞社
お尻には股関節を支える役割が
近年、欧米をはじめ日本でも注目されているという〝お尻の筋肉〟。京都大学大学院医学研究科の教授で、股関節の専門家である建内宏重さんに話を聞きました。
「股関節は上半身と下半身をつなぎ、全身のバランスを保っています。そして多様な動作を可能にする重要な部分。その股関節の動きをつかさどる筋肉の一種が、お尻の筋肉、つまり〝臀筋(でんきん)〟です。歩く、階段をのぼるなどの日常動作や運動をするとき、臀筋が股関節を支えることでスムーズに動けるのです」
ですが、何もしないと加齢とともにお尻の筋肉は徐々に衰えてしまうとか。衰えたお尻は全体的に張りがなくなったり、固く凝ったような状態になったりするのだそう。
「それを防ぐには、意識して臀筋を使ったり、トレーニングをすることが大切です」
特に日本人は鍛えたほうがいい理由があるといいます。
「人種的に、特に女性は股関節に負担がかかりやすい形状の人が多いのです。そのため軟骨がすり減りやすく、変形性股関節症の原因になることも。股関節を支える臀筋を鍛えることでその負荷が抑えられ、予防につながります。歩いたり階段を使ったりして、適度に臀筋に刺激を与えていきましょう」
お尻の健康度を確認できる分かりやすい方法を建内さんに教えてもらいました。
【片足ヒップリフト】

①両膝を立ててあおむけになります。足幅はこぶし一つ分くらい空けます
②片足を高く上げ(イラスト参照)、反対の足は床に着けた状態で、お尻に力を入れて腰・お尻を持ち上げます
③肩・腰・膝が一直線になる高さまでお尻を持ち上げられるかチェックを。腰が下がってしまう人は、お尻の筋肉が衰えている可能性があります